その中には
「おや?なんでこうなった・・・?」とたくらみに満ちているのに苦笑せざるを得ない
トホホな邦題もたくさんある

そんな愛すべき邦題を取り上げるコーナー

「素晴らしきトホホ邦題の世界」
今回取り上げるのは、昨日も取り上げた
エルトン・ジョンの「Don't let the sun go down on me」である


同性婚しちゃうような趣味を持つ、
イギリスの国民的シンガーソングライター(←なんとなく失礼な言い草)、エルトン・ジョン。
エルトンさんが書き歌った曲は本国イギリスばかりでなく
アメリカでも大いに受け入れられ、「Crocodile rock」「Bennie and the Jets」
「Philadelphia freedom」「Don't go breaking my heart」など
多くのナンバーワンヒットになった。
なんといっても圧巻は1971年の「Your song」から1998年の「Written in the stars」まで
30年連続ビルボードトップ40にチャートインという記録であろうΣ(゚д゚;)
これだけの期間、毎年トップ40ヒットを放ち続けるというのは
今では考えられない記録である。
また、グラミー賞も何度も受賞している

「Don't let the sun go down on me」は、
1974年のアルバム「Caribou」からのファースト・シングルで、
全米チャート2位、全英チャート16位とやっぱり両国でヒットした1曲である。
そして・・・
1991年には、ジョージ・マイケルとのデュエットのライブ・バージョンが
シングルとして再リリースされ、全米・全英両チャートで1位を獲得するという
オリジナル以上の大ヒットとなったのは昨日取り上げた通りだ

おお~!なんともポピュラーミュージック的風格のある名曲ですなぁ~

作詞作曲はエルトンとバーニー・タウピンの黄金コンビ!
そして楽曲の脇を固めるのは・・・
ビーチ・ボーイズのカール・ウィルソンとブルース・ジョンストン、キャプテン&テニールのトニ・テニールなどなど・・・
ヒットすべくしてヒットした1曲なのである

しかし、この曲の邦題は・・・
「僕の瞳に小さな太陽」という


なんだかツッコミどころしかないシングル・ジャケットですな!
白いジャケットに色メガネに・・・は、羽根?
そして・・・頭髪はかなりキテいますなぁ~

当時からエルトンさんはこのようなスタイルをよくしていたのだが・・・
エルトンさんにとっての憧れのスター、
エルビス・プレスリーをモチーフにした衣装だと思われる。
に、似あわね~

ともかく!
「僕の瞳に小さな太陽」なんて
これだけ聞くとサンライズ的な希望に溢れた曲のように思えるのだが・・・
実は歌詞の内容は、「太陽を沈ませないでくれ」と彼女が去っていく寂しさを歌う、
サンセット的な悲しい歌なんである

「僕の瞳に小さな太陽」という言葉自体は悪くない。
「瞳」とか勝手に追加されているが、むしろ美しい邦題だ

しかし、まさしく日本語の美しさゆえに
真逆の意味に捉えられかねなくなってしまった、という
名トホホ邦題なのである

